築49年の鉄筋コンクリート造マンション。上階に玄関があるメゾネットタイプ。建物のコアにあるパイブスペースを中心に田の字型に部屋が細かく仕切られ、さらに中央にある階段によって空間が完全に分断されたように感じるゾーニング。部屋で区切られているため、廊下や室内が全体的に暗く感じます。設備等の老朽化も見受けられ、すべてが建築当初のまま。このリノベーションを実現するために、水周りの移動も含めたスケルトンの配管設計から含めたフルリノベーションが必要となりました。老朽化の目立っていた窓周りもカバー工法によって手当をし、断熱性や気密性を向上させています。
さらに設備に関してもフルリニューアル。リビングの奥の反パブリックな場所にレイアウトし直したトイレも、プライベートスペースに配置したバスルームも、廊下のホテルライクなパウダースペースも全て真新しいものへと刷新。お手入れのしやすい、使い勝手のよい、最新設備です。ゾーニングやデザイン、水周りの移動にからんだ排水管のリニューアル、窓枠の工事、設備の刷新等、こだわりのフルリノベーションの完成です。
 

コメント&データ Comments & data

施主コメント
リフォームの目的と要望

仕事上でもパートナーを組みデザイン関連の仕事をされている、ふたりで住めるアトリエも併設した住居をつくりたい。 プライベート空間を区切った大きな黒い壁が大きなアクセントとなり、ガラス、木、革、アイアン等々様々な素材感が映える。
オンとオフとを自由に行き来するライフスタイルを象徴するような住まいとなりました。

施工会社コメント
プランのポイント、工夫した点

上層階は32.77㎡、下層階は76.47㎡と、DINKS+SOHOも実現可能な広さ。また、メゾネットというゾーニングもこれ幸いと転じる可能性もある。
さらにお話しをお伺いして、イメージのすり合わせをしていきました。
プライベートスペースへと続く廊下には、ツーボールのパウダースペースを設けています。ホテルライクな非日常性が彼らの生活の一部となり、シンプルだけど刺激に満ちた、個性的な構成です。キッチンと同じように半オープンではあるけれど使い勝手はものすごくいい。自由な発想だからこそあらゆる手法を取り入れていきました。