オール電化にリフォームするためには、電気容量の問題をクリアした上で、ヒートポンプ式給湯器の本体と貯湯タンクの設置場所や配管径路を確保し、さらに、ほとんどの場合管理組合の承認も得なければなりません。電気容量にあまり余裕のない中古マンションでは、かなり厳しいといえるでしょう。

ただし、1980年代に一時流行した給湯を深夜電力利用の電気温水器で行うタイプのマンションなら、ガスコンロをIHに切り替えるだけでオール電化にすることが可能。このタイプのマンションは逆にガスの供給量に余裕がなく、ガス給湯器やガスの床暖房を設置できないことがあります。「床暖房はガス温水式!」「IHクッキングヒーターを入れたい」といった設備へのこだわりがあるときは、それに見合ったエネルギー供給を確保できるかどうかも見極めたいところです。