目的と効果
シーリング材は雨水等の浸入を防ぐ目的で、建物の目地(隙間)・建具廻りに施工されています。
風雨や日射、地震などの大きな揺れや振動、熱による部材の伸縮等に曝されており、経年により劣化が進行していきます。シーリング材が劣化し、剥離や破断に至ると漏水に繋がるため、定期的な打ち替えが必要となります。
工法・仕様
再充填工法(撤去打ち替え)
既存のシーリング材を切り取るなどの適切な方法で除去 し、新規にシーリング材を充填する工法です。
改修後、シーリング材の外観が改修前と変わらないので意匠上優れています。
拡幅再充填工法
既存の目地幅が不足している場合に、目地幅を拡大して新規のシーリング材を充填する工法です。目地幅の拡大によって十分な目地寸法や新しい被着面が得られるので性能上優れています。
ALCパネルなどの目地の拡幅に適しています。
ブリッジ工法
既存のシーリング材をそのまま残し、その上に新規のシーリング材をブリッジ上に重ねて施する工法です。目地を拡大したのと同様な効果が得られ、被着体の異常や目地幅の不足を補う事ができるなど性能上優れています。
金属笠木や方立(ほうだて)間の目地に適しています。
ポイント
適切な目地形状の確保、動きの大きい目地(=ワーキングジョイント)における2面接着の確保、用途に応じた適材適所のシーリング材の選定が重要となります。