物件は、2面採光の1階の角部屋、専用庭の奥には海を望むという、とても恵まれた環境です。
最大のネックポイントとしては、100㎡を超える専有面積に居室を4つ配した4LDKプランであったため、空間が細かく区切られていて、立地メリットの優位性が最大限に活かされていないと施主様も感じていらっしゃいました。またデザイン的なことに関しては、特に奥様が、写真やカタログなどで具体的なイメージをお話しくださり、キーとなるカラーや要素を決めていくことができました。
そして、施主様お手持ちの家具や、絵画、調度品、日常でお使いになれている備品等々が、とても洗練されていて、センスの良いもので揃えていらっしゃいます。
私たちが重視したのは、これらの思い出の品々が映えるように、あまり建築的なつくりこみをせず、シンプルにデザインをして、空間的な余白を設けることで、それぞれを配置した時に全体の空間が調和するように心がけたことです。

コメント&データ Comments & data

施主コメント
リフォームの目的と要望

キッチンやダイニングには毎日明る日差しが差し込み、休日の昼間には海を眺めながらリビングでくつろぐ。
家族の気配を感じるリビングの裏のカウンターでは子供たちがお勉強をしたり、時にはご夫婦が仕事をこなしたり…自然と家族が集い、思い思いのことをしながらも、気配を感じながらつながっている。
このようなご提案にご好評をいただき、今回のリノベーションは進んでいきました。

施工会社コメント
プランのポイント、工夫した点

広く開放的なリビング、そしてオープンなキッチン。これがゾーニング上の一番大きな変更点となります。
特にキッチンのレイアウトを変更するためには、部分的に床を上げる必要がありました。広い延べ床面積だったこともあり、スケルトンでリノベーションする部分、既存のゾーニングを活かしながらリノベーションをする部分、というようにメリハリをつけてコスト面の調整を図ることもご提案しました。
結果的には、和室・リビングダイニング・キッチンをスケルトンで、それ以外は既存のゾーニングを活かす、ハイブリッド型のリノベーションとなりました。