目的と効果

外壁タイルは経年劣化により、浮き・剥離等の不具合が発生します。タイルが剥離することで大きな事故に繋がらないように、定期的に補修工事をする必要があります。タイル張り外壁の浮きについては、浮きの発生箇所を特定し、その状況に応じた工法を選定するようにします。

工法・仕様

<外壁タイル 浮き部改修工法>
①アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法
②アンカーピンニング全面エポキシ樹脂注入工法
③注入口付アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法
④注入口付アンカーピンニング全面エポキシ樹脂注入工法
⑤注入口付アンカーピンニングエポキシ樹脂注入タイル固定工法
⑥タイル張替工法
⑦外壁複合改修構工法
  • A、Bの浮きに対しては①~⑦の工法が全て適用可能
  • Cの浮きに対しては⑤、⑥、⑦の工法が適用

ポイント

浮き部改修工法の選定にあたり、浮きの発生箇所を特定し、それに応じた工法を選定する必要があります。
改修工法も適用可能ですが、タイル-張付けモルタル間の浮きは注入口付アンカーピンニングエポキシ樹脂注入タイル固定工法・タイル張替工法・外壁複合改修構工法しか適用出来ません。
外壁複合改修構工法は、劣化部だけでなく、健全部の将来の変状(経年劣化)にも対応することが出来るので、予防保全効果が期待できます。

外壁タイル 劣化写真

タイルの浮き
タイルのはらみ
タイルの欠損
タイルの剥落

浮き部改修工法の例と作業工程

注入口付アンカーピンニングエポキシ樹脂注入タイル固定工法

①タイル中央に無振動ドリルで穿孔・座彫り
②注入口付きアンカーピン挿入
③注入口付きアンカーピン打ち込み
④アンカーピン打ち込み後
⑤化粧キャップ挿入
⑥施工後

外壁複合改修構工法

①施工前
②プライマー塗布
③中塗り材塗布
④砂骨ローラーでのパターン付け
⑤上塗り材塗布
⑥施工後