受験で得たのは合格証だけではない ~ マンションリフォームマネジャー試験合格者インタビュー
ミサワリフォーム(株) (旧ミサワホームイング(株))
佐藤久美子さん
ミサワホームイングに入社して6年。入社前に2級建築士とインテリアコーディネーター資格を有していたが、昨年、23年度にマンションリフォームマネジャーとキッチンスペシャリスト試験にダブル合格。
杉並営業部営業二課のリーダーとして活躍中の佐藤さんにマンションマネジャー資格取得の動機や受験対策等について話していただきました。
改めてマンションに係る法律が学べた
私がマンションリフォームマネジャー試験に取り組む動機となったのは、「マンションリフォームマネジャー資格を取りましょう」と、今後のリフォーム市場拡大に伴い必要となるマンションリフォームに関する人材育成の一環として、会社からの受験の呼びかけがあり、一括して受験申請もしてくれるということだったからです。ですから、少し消極的な動機でしたが、受験のために勉強したことが普段の業務にも大変役立っており、頑張った甲斐がありました。
マンションの仕事をする際、マンションリフォームマネジャーという、マンションに特化した知識・資格を有していることでお客様から信頼されるのはもちろんですが、受験勉強を通して区分所有法、標準管理規約など、マンションに係る法律を学ぶことができたのは予想外の収穫でした。仕事をしていると、落ち着いて勉強する時間をつくるのが難しく、通勤時に学科の勉強をするなどして、ほんとうに集中できたのは試験直前の1ヵ月ぐらいでしたが、この間にマンション法など、いろいろと勉強し、知識を整理、習得することができたことは、今から振り返ってみると良かったと思っています。
受験対策としては、一般社団法人マンションリフォーム推進協議会主催の「設計・製図講習会」を受講しました。普段の業務では、製図はCADを使い、手描きは稀なことから、普段から手描きの勉強をしておかないと、これは難しいですね。また、時間配分を考えて取り組まなければ、思いのほか時間を消化してしまい、慌ててしまうこともあるかと思います。やはり講習会を受けるなりして、それこそ「傾向と対策」をしっかりと立てておく必要がありますね。そういう意味では、この講習会は役立ちました。
マンションリフォームの増加と符合するマンションリフォームマネジャーの必要性
勤務先である杉並店のマンションリフォームの売上比率は2割程度で、戸建のリフォームが中心ですが、今は、古いマンションが増加しており、「中古マンションを買ってリフォームをしてから入居する方」もいるので、マンションリフォームが増え続けていくと思います。
マンションリフォームでは、専有部分のリフォームであっても共用部分に触れる工事もあります。ですから、管理組合の同意を要する場合には、管理規約等の知識がなければクレームに発展することもあり、注意が必要です。リフォームに携わる方には、試験云々という理由だけでなく、マンションのリフォームに向けた勉強をしっかりとしてほしいですね。