間違いのない施工会社に巡り合えることができれば、大規模修繕工事の大半は成功したも同然、といっても過言ではありません。
優良な施工会社は何を基準に選べばよいのでしょうか。

豊富な実績があるか?

新築工事とは異なり、修繕工事は皆さまの生活の場で行われます。それだけに居住者の生活リズムを乱さず、安全性とプライバシーを守りながら、着実に工事を進めることが要求されます。きめの細かい気配りと精巧な技術力が必要とされますが、これらのノウハウは数多くの修繕工事実績の積み重ねによってはじめて培われるものです。

総合的な技術力があるか?

ひとくちに大規模修繕工事といっても、外壁改修・屋上防水・鉄部塗装など多様な職能が要求されます。しかも工事の目的は単にお化粧直しではなく、耐久性の回復・向上、資産価値の維持・保全、生活機能のアップなどさまざま。大規模修繕工事は総合的な技術力が求められるのです。

アフター対応が整備されているか?

修繕工事は皆さまの生活の場で行うなど制約が多く、一度の工事ですべてのご要望に応えるのは難しい面があります。それだけに施工会社にアフター対応が整備されているかは選定するうえで重要なポイントです。

経営内容はどうか?

工事について長期のアフターサービスが保証されていても、倒産してしまったのでは意味がありません。選定時にはその会社の経営内容もチェックするようにしましょう。


施工会社選定の手順

  1. 見積り参加会社の募集
  2. 事前審査

    会社経歴書・修繕工事の実績表などを参考にしながら書類選考

  3. 審査合格と現場説明会開催の案内通知を送付
  4. 現場説明会

    設計コンサルタント等に作成協力を得た見積り要綱、修繕仕様書、図面、参考数量内訳書などを配布する

  5. 第1次選定会

    各社から提出された見積書および工程表・仮設計画書・安全計画書・工事組織図などの書類をもとに判定し、数社に絞り込む

  1. 第1次選定合格と面接の案内通知を送付
  2. 第2次選定会

    提出された書類についての疑問点等を中心に、安全対策や住民対策、技術上の留意点、さらに各社のセールスポイントなどを聴取。同時に工事金額の交渉を行う

  3. 第2次選定合格と再面接の案内通知を送付
  4. 第3次選定会

    最終選考に残った社と工事金額の交渉を中心に、工事内容を再確認する

  5. 施工会社と工事金額を決定し請負契約を結ぶ
  6. 着 工

※優良な施工会社を選定するには専門的な知識が要求されますので、マンションリフォームに精通したコンサルタントにアドバイスを求めるのが望ましいでしょう。